「ted(テッド)」の字幕・吹き替えで気になる、原文の元ネタをピックアップ!くまモン・ガチャピン・星一徹・アルフ・キラキラネームなど

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皆様、TedとTed2はご覧になりましたか?
Tedは2013年、Ted2が2015年の今年公開され話題になりました。

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いじめられっ子からも無視されるサエないぼっち、ジョン。
テディベアのテッドをプレゼントにもらい、友人になれるよう神様に祈りをささげると、テッドに魂が宿り二人は唯一無二の親友に。
・・・ここまではハートフルなお話(これ、和製英語なんですよ!英語だと”heartwarming story”になりますね。)ですが・・・

それから27年が過ぎ、ジョンとテッドはともに30代のおじさんになっていた...。
お下劣なブラック・ジョーク、オンナとクスリにハマるジョンとテッド、ヤバイ単語しか出てこないR指定映画です。

最初にTedを観たとき、「これ日本じゃ流行らないでしょ!」と確信していたのですが予想外の大ヒット!
f*ckの入ってないセリフがないほど(笑)の汚い英語、映画やテレビのパロディ、差別的な表現や皮肉などとにかくアメリカのご当地ネタばっかりなので、外国人には面白さが半減かも(私にもわからないネタも結構ありました。)。

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E.T.や007、ブリジット・ジョーンズの日記、インディー・ジョーンズにサタデーナイトフィーバー、エイリアンにスターウォーズ、あたりまではちょっと映画が好きならピンときて笑えるネタも多かったと思いますが、大々的に盛り込まれていたフラッシュ・ゴードンなんかはちょっとサブカル的で日本じゃあまり知られてないんじゃないのかなぁ~・・・。

ということで!
決して英語の勉強にはならないTedですが(笑)
「あのセリフって元ネタは何なの?」「なにこの字幕!?」と疑問に思われた方の多そうなものをピックアップしてみました。
Tedをもっと楽しむために、ちょっと解説していってみようと思います!

「くまモンの方がいい!」

これ、英語では一体何て言ってるんだろう!?と思った方は少なくないハズ!
実は英語ではこんなセリフでした。
John: I think back to that Christmas morning and I wish I’d just gotten a Teddy Ruxpin.
Ted: Say that again.
John: Teddy Rux-fuckin’-pin
「テディ・ラクスピンの方が良かった!」
と言っていますね。ふたつ目はスゴイところにfuckが盛り込まれていますけれども。(笑)

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↑コイツのことです。
テディ・ラクスピンというのは80年代に一世を風靡したくまのぬいぐるみで、カセットテープの声に合わせて動くというもの。
アニメ化もされて当時の子供には大人気、まあ今で言うくまモンを当てるのは妥当といえば妥当なのかな、といった感じです。イメージはファービーだけど、あれはクマじゃないしな~。

ちなみに日本語字幕監修をされた映画評論家の町山智浩氏によると、

最初、「お前より熊田曜子のほうがいい!」にしよう、と言って配給会社から「頼むから勘弁してください」と止められました。熊田曜子のほうがいいのに……。

だそうです。確かに熊田曜子のほうがいい(笑)

「キラキラネームだ、当ててみろ」

アメリカにもキラキラネームってあるの!?と思った方、いらっしゃるハズです。
英語では“White trash name”
クズ白人、貧乏白人の名前、みたいなイメージ。日本語でそこまでズバッと言うのは気が引けますが、英語だとやっぱりハッキリしてますね(苦笑)。低所得者ほど伝統を無視したストリッパーの芸名のようなキラッ☆とした名前をつける傾向にあるようです。
日本でも「キャバ嬢の源氏名みたい」と揶揄されることの多いキラキラネームですが、最近は市民権を獲得しつつある名前もありますね。そんな感じでジョンの挙げていた名前の子だって、普通にたくさんいるんですよ~!

「誰かが星一徹にならなきゃ」

星一徹!?アメリカの星一徹的存在って一体ダレ!?
原文ではこうです。
“Sorry, someone had to go Joan Crawford on that kid.”
「誰かがジョーン・クロフォードにならなきゃ」

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ジョーン・クロフォードは1930~60年代の大女優で5人の養子を引き取り育てていましたが、彼女の死後、養子のひとりが暴露本”Mommie Dearest”を出版。子供たちに虐待を繰り返していたことが発覚しました。この本が映画化され(邦題は『愛と憎しみの伝説』)虐待の様子がホラー映画のように恐ろしかったそうで、アメリカでは「幼児虐待といえばジョーン・クロフォード」というイメージが定着したのでした。
確かに日本でジョーン・クロフォードと言っても誰もわからないですもんね~。これを星一徹にするのは星一徹がかわいそうな気もしますが、話の流れ的にはアリだな!と思いました。

「俺をアルフと間違えてた。目がテンだったよ」

これ、私はひねりの効いたウマイ翻訳だな~と思ったんですが、原文は
“Ed thought I was ALF and he kept muttering anti semitic comments… he thought ALF was Jewish for some reason…”
「俺をアルフと間違えてたよ。ユダヤ人だと思い込んでやがった」

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アルフは前の記事でもご紹介しましたが、皮肉ばかり言っている毛むくじゃらの宇宙人。皮肉ばかり言っているのでユダヤ人的だと言われることがあるそうで。このあたりは日本人にはあまり馴染みがないですよね。
これも前述の町山氏曰く

最初「俺をアルフと間違えてた。所ジョージじゃないっての」にしたい、と言って配給会社に「それだけはやめてくれ」と止められました。

だそうです。それで回りくどく、「目がテン」なんていう表現になったんですね!

「ガチャピンよりすごいだろ」

これもホントは何よりすごいって言ってるんだろう、と思ったら
“Just like T.J.Hooker”
「T.J.Hookerみたいだろ?」


T.J.Hookerは邦題『パトカーアダム30』という80年代の警察官モノのアクションドラマで、日本でも放映されたようですが知っている人はあまりいません。このセリフはオープニングのシーンのことを言っているんですね。
確かに日本でアクションものといえばコレ!という作品ってあまりないのかも?個人的にはガチャピンより、仮面ライダーのほうが良かったかな?

いやもう他にもたくさんたくさんあるのですが、こんなにアメリカで暮らしていない人に伝わりにくい映画をよくここまでわかりやすく翻訳したなぁ~!スゴイ!
翻訳の内容、特にギャグの訳し方には賛否両論出るのがお決まりですが、Tedが日本でヒットしたのはひとえに翻訳のわかりやすさのおかげだと思います。
他にも、長々と解説しても大して面白くない古き良きアメリカのサブカル文化があり、小ネタすぎて殆どの人は気付かないようなものもあり、いわゆる一発屋の方々の名前もあり、そして何よりここに書けないようなお下劣すぎるネタが多すぎる(笑)ので今回はこれくらいにしておきます。
アメリカのホームドラマや古い映画なんかをチェックしてから観なおすと、新たな発見があると思いますよ^^
Ted2はまだ劇場公開中なので、鑑賞後にまたそちらのネタもアップしていきます!


予告編&本編300円でこちらのYouTubeからご覧いただけます!

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