English Tracker評価レビュー&クチコミ。飽きないリスニング教材

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こんな人が対象者↓

  • 『日常会話』系は飽きた
  • どうせならカワイイ英語教材がいい!
  • 「集中しろ」っていうなら集中する方法を教えてくれ
  • リスニングCDがどれもこれもお経みたいでつまんない
  • マ●カル頭脳パワーやア●体験のノリが好き
  • ゲームなら集中できるのに……

という人向け。

他にはない見た目のキャッチーさで乙女心をくすぐり、間違い探しで少年の心を刺激しつつ、きっちり集中させるいろんな意味で一本取られた感のある教材。

今も昔も乙女のハートを狙い撃ち、「かわいいは正義」を体現するかのようなアリスの微笑み。

果たしてアリスは天使か悪魔か?!

さあ、この目で確かめてみようじゃないか!

目的

難易度

リスニング初級者~中級者向け!

お得度 9点/20点
手軽さ 16点/20点
オリジナリティ 17点/20点
信頼度 14点/20点
満足度 14点/20点
合計 70点/100点

他の教材とは何が違うの?

『間違い探しで学ぶリスニング教材』。英語の30分ラジオドラマに隠された10個の間違いを見つけ出す、一風変わった遊びっぽい学習法。

例えば…

  • 『I would’t say anything about it.』 の 「anything」「nothing」になっていたり
  • 『a large rabbit-hole under the hedge.』 の「under」「below」になっていたり
  • 『And what an ignorant little girl she’ll think me for asking!』 の「an」「in」になっていたり

細かな間違いを探していくうち、知らず知らずに聞く力が磨かれていくんだ。

気分が上がるラジオドラマ、雑貨ばりにかわいい挿絵、勉強方法は『間違い探し』。勉強らしくない勉強法なので『楽しく学びたい』『英語への苦手意識をなくしたい』なら検討の余地アリ。ただし、ビジネス英語やTOEIC対策のように『実用的・実践的・即効型』なものを求める場合は避けたほうがいいんじゃないかな。

ざっくり言って、どんな教材なの?

『不思議の国のアリス』を題材に、間違い探しを使って聞き取り力を高める教材。といっても、アリスの単なる翻訳では終わらない。

雑貨屋に飾られてそうなかわいい絵。BGM、効果音、役者の演技がそろい踏みのハイクオリティな音声。音声もテキストもしっかり作りこまれていて、ドラマCDや絵本として販売されていてもおかしくない……

……というのは、世を忍ぶ仮の姿。

コンセプトは『英語力は集中力で磨かれる』。

そう、『集中』。

誰も反論できない勉強の鉄則、『集中すれば身につく』を地で行くサムライ教材。「ただ聞き流せばそれでオッケー」な某スピードラーニングにf11:真っ向からケンカを売る挑戦状を叩きつけてる品なんだ。

ただし、斜め上のアプローチで。

間違い探しは『真剣にならざるを得ない』仕掛け。長文に仕込まれた小さな小さな間違いを探すから聞き流したくても聞き流せない。取り組んだが最後、気になって気になってやめられないとまらない。

間違い探しという『ベタだけど、解けないと悔しい』ゲームを使って

「勉強なんか嫌いだ!!(ノ`Д´)ノ 」

という心の叫びを

「俺の本気を見せてやる!(`・ω・´)」

に変える『意外だけど思わずのめりこむ』学習法。

しかも、全5章なのに最初に送られてくるのは『1章だけ』。2章以降を手に入れるためには間違い探しを全問正解しなければならない、地味にハードな仕様。

かわいくて楽しいけれど気は抜けない、そんな教材。

一番のキモは?

なんといってもキモは『間違い探し』。

 音声を聞きながらテキストを見る

       ↓

『テキストと音声が違っている場所』を探し出す

       ↓

『どう間違っているのか』を答える

という、超シンプルな勉強法。

「なーんだ、それなら楽勝(*´∀`) 」……って?

ちっちっちっ……意外とけっこう難しいんだな、これが。

まず、間違いは『一単語』。長い単語の間違いもあるけれど、inやofのようなこまかーい間違いも多々。しかも音声はテンポよく流れていくので「あっ、今!?」と思ったときには既に数行後。一回聞いて全問正解はまず無理。

だからといって『手も足も出ない』わけじゃない。

集中していれば間違っていることには気づけるから、

「あとちょっとで答えられる……!」(屮゚Д゚)屮プリーズワンモアリピート!

と闘争心に火がついて、思わず何度も聞き返しちゃう。

そんなことを繰り返すうち、知らず知らずに英語の音に慣れ、聞き取れるようになるというからくり。

英語学習の基本『繰り返し』を

『やらされている感』なく、自分から進んでリピートするよう仕組まれている

のがなんともニクい。

……と、楽しんで勉強できるものの、なにぶん題材はアリス。聞く力は磨けても、日常用語やビジネス用語は学べない。

『楽しんで学ぶ>>>即効性・実用性』なので、そこのところ気をつけてね。

どんな人が作ってるの?

じゃあ、この一風変わった教材を作ったのは一体誰なのか……?

公式ページによると、作者は『山根達也』氏。『東京の世田谷区で英語学習指導を行っており、これまで実に5,000人以上の方の英語学習のサポートをしてきました』とのこと。

……なんだけど……

この『山根達也』氏。教材の案内ページ以外の情報が全く全然これっぽっちもない。名前で検索しても出てこないし、どこで英語学習指導していたのかもわからない。Facebookでも同姓同名っぽい人がヒットするだけ。謎のベールに包まれまくってるんだ。

ただ、この教材に関わった外人声優は確認できた。

どの人もしっかりキャリアがある模様。教材の音声のクオリティの高さも頷ける。まあ、元ネタがしっかりあるし、声優はしっかりしてるからいい……のか……?

ぶっちゃけ、どんな効果があるの?

英語学習で誰もがぶつかる

『勉強する気がしない』『集中力が続かない』という壁を突破させてくれる。

効果音もBGMも入ってるから聞くだけでも楽しめる。テキストはスクリプトや和訳、解説が充実していて教材としても使いやすい。間違い探しは自分から集中したくなるシステム。

「集中して勉強すれば身につく」という当たり前だけどできないことができる。『英語嫌い克服教材』といってもいいかも?

英語嫌い克服といえば映画やドラマが定番、『English Tracker』はそれらをさらに学びやすくした感じ。

あと、間違い探しすることで

『英語を聞くときの集中力』が身につく。

間違い探し中は自然と集中して音を聞くから、音に集中して聞く感覚が掴める。英文を『どう聞いたらいいかわからない』人にとって、間違い探しは『聞き方を覚える』いい訓練になるよ。

要は、『英語の実力を底上げする』より『英語への抵抗感を失くす』『聞き取る感覚がつかめる』タイプの教材だね。

聞いてみた

……なんて、文字で書いてるだけじゃよくわからない?「クオリティ高いって具体的にどんなの?」「正しい音声と間違ってる音声を聞き比べてみたい!」

そう思うんじゃないかな?

というわけで、『正しい音声』『間違っている音声』を比較してみた!(゚∀゚)

……聞いての通り、BGMも効果音も全部一緒だから『聞いただけで間違いを探す』のは無理ゲー。テキストに食らいついてやっとわかるレベルの間違い。だが、それがいい(多分)。

あけてみた。

それじゃあお次は、具体的に中身を見ていくよ!

まずは教材のタイプについて。『English Tracker』は『ダウンロード版』と”『CD版』の2種類。値段はCD版の方が2,980円ほど高いです。f11:ちょっと高すぎる気がしなくもない。

ダウンロード版もCD版も中身は一切変わらないので使いやすいほうを……と言いたいところなんだけど、ここで一つポイントが。

この教材は『テキストありき』。かつ、間違い探しは紙のテキストに書き込む。なので、繰り返し使うには『まっさらなテキスト』がほしい。

んがしかし、ここで問題発生。

CD版:テキストが1冊しかないので、書き込んでしまうと二度と間違い探しができなくなる

ダウンロード版:数百ページあるテキストを自分で印刷することになる(ちなみにパート1だけで72P、英文部分は29P)

……ということで、一長一短……どっちにしても手間かかるから、よりやりやすい方を選ぶのがいいかなと。

ちなみに、おいらが今回買ったのはダウンロード版。テキスト印刷中にインク切れたよ!(笑)

ってなわけでご開帳━━━━(゚∀゚)━━━━!!

中身はこんな感じ。音声とテキストだけのシンプル構成。

音声は大体30分前後(パート1は35分)。正しい音声も間違い音声も同じ長さ。

まず、音声のクオリティは高い。『教材』とは思えない、エンタメ要素満載の音声。ドラマやアニメ好きなら間違いなくテンション上がる。しかも、間違い音声も全く同じ演出。

題材がアリスということもあり、勉強してる感は限りなくゼロに近い。

これだけでも売って欲しいレベルのテキスト

次にテキスト。これは見てもらったほうが早い。

見てみて、このかわいさ!(´∀`*)かつてここまでカワイイ教材があっただろうか!英文ばっかりのテキストに慣れてると輝いて見えるよ!

見てのとおり、表紙だけではなく本文にもイラストページあり。(4~5ページに一回ぐらい)まさに絵本。ただ、ここまでかわいいと男性は持ち歩きづらいかも?

内容はおおざっぱにわけて『英文』『解説』『和訳』の3種類。英文⇒解説⇒和訳の順に。解説は主に単語や熟語、意訳について。文法的な補足はなし。テキストサイズがA4ということもあって、全体的に字は大きめかな。しっかり行間が取られているから見やすい。

難易度は初級~中級レベル。中学卒業程度の知識があれば和訳できる程度。

全体を通し、見た目の良さと中身のバランスが取れているいいテキストだと思う。ただし、あくまでアリスの教材であり、文法書や英作文、単語帳のような役割は果たさないのでそこのところは注意。

どんな学び方をすればいいの?

大雑把に言えば

正しい音声⇒

英文片手に聞く/和訳片手に聞く/シャドーイング

間違い音声⇒間違い探し

公式では『正しい音声何も見ずに聞く』→『和訳見ながら聞く』→『英文見ながら聞く』→『間違い探し』の順番が推奨されてる。

あと、特典としてシャドーイングの詳しい方法の解説もあり。それにしたがってシャドーイングを組みこめば発音練習もできるようになってる。

ただ、間違い音声のほうは間違い探し以外の用途がない……。ちょっと惜しい。

聞く場合、1パートを1セットとして聞くのが基本。ストーリー型の教材で音声の細かいトラック分けはされてないから、『隙間時間にちょろっと聞く』よりは『通しで聞く』イメージかな。

特に間違い探しはしっかり集中できる状態で取り組むのがベター。(というか集中して取り組まないと無理)

この点は注意!

注意点は3つ。

文法は学べない

テストやビジネスで使うような実戦的な情報はない

話す力は身につかない

テキストには英文、和訳の他、単語や熟語の解説がふんだんに盛り込まれてる。ただ、あくまで『この教材の解説』だから、文法的な補足はなし。そもそもこの教材自体が文法を学ぶためのものではないから、そこまで期待されても困る(笑)

次に、テスト(TOEIC,受験)やビジネス英語について……残念ながら、属性が違うといわざるを得ない。この教材はあくまで『不思議の国のアリスを題材に英語を学ぶ』なので、試験勉強なら参考書や問題集を当たったほうが早い。

最後に『話す力』について。これはある意味仕方ないかと。シャドーイングで発音のトレーニングはできるものの、会話のトレーニングはプログラムに含まれてないから特別の効果があるってほどじゃない。

60歳の用務員のおばちゃんが語る『ぶっちゃけどうよ?』

レビューを見たら、次に気になるのは『そもそもレビューしてる人のレベルがどうなのか』

ちまたのレビューを見ても、レビュー書いてる人がどんなレベルの人なのかイマイチハッキリしない。上にしろ下にしろ、自分とレベルが違う人の意見はアテにならないもの。初心者ならなおさら。

あと、地味にレビュワーの年齢も気になるところ。ネット上には若者の意見やレビューは見かけるけど『子育てがひと段落した主婦』や『退職後のことを考え始めたお父さん』のレビューは案外なかったり……。

というわけで、英会話学校に通っているらしい用務員のおばちゃん(60歳、高卒、英語資格ナシ、実力は初心者レベル)に頼んで『English Tracker』を実際に聞いてもらって、使い心地を聞いてみることに。果たして還暦の趣味に合う内容なのか!?

――どうだった?

そうねー、私は単語力がないから、何も見ないで聞くのは難しかったかな。
スピードラーニングより難易度高いと思うよ

――結構難易度は高い、と。

でも効果音とかBGMが入ってるから、意味は分からなくても感覚は掴める感じ。

――音声のクオリティはどう?

声優さんの発音や効果音がハッキリしてるから、すごく聞き取りやすかったよ。

――聞き取りやすかったけど、単語を知らないと内容までは把握できない?

そうそう、そんな感じ。前半はまだいいんだけど、後半はついていくの大変だったよ。
 私はアリスの原作を読んでないからなおさらかもね。これで題材が白雪姫とかだったらまた違ったのかも

――間違い探しは?

大変だったよ! 聞き取りやすいけど、早くてついていくの大変だった。


 でも、コツがありそうな気はしたかな

――ズバリ、星いくつ?

星3つかなー。アリスの原作を知っていたらもうちょっと評価が上がったかもね


斬りこめ!一問一答

スピードラーニングなどの『聞き流し教材』と何が違う?
まず、コンセプトが真逆。
「英語力を高めるには集中力が大事だ!」って真っ向から主張してる。
で、『無理なく集中する環境を整える』のがこの教材のコンセプト。
ただ、ゴリゴリ強制するんじゃなくてアリスで自然に集中させるから、『親しみやすさ』では近いものがある、と言えなくもないかな。
リスニングCD付きの書籍と比べて、値段が高いけど、なにが違う?
勉強っぽくない。書籍についてくるCDは『勉強用!』って感じだけど、『English Tracker』はあくまでもエンターテイメント性にこだわって作られている。
そこを評価するかしないかは好みが分かれるところだけど……。
学習時間はどれぐらい必要?
公式によれば、大体20分~1時間程度。CD1枚辺りが35分前後で、それを1セットとして考えていくとしっくり来る。
聞き流すだけでいいの?
ダメです。むしろ聞き流しにケンカを売っている教材。
とはいえ、気負う必要はなし。
この教材は『聞き流したくても聞き流せない』ようにするために工夫を凝らしてるから、イヤでも集中せざるを得なくなる(笑)
初心者なんだけど、この教材で英語をマスターできる?
この教材自体は初心者でも学べるけど、これだけで英語をマスターするのは不可能。聞き取りにポイントを絞っているから、全体的な知識は他の方法で勉強してね!

メールサポートは親切?
3年間の無料メールサポートつき。
もちろん質問は日本語。せっかくだからわからないところを全部聞いちちゃおう!
ちなみに、公式にもQ&Aがたっぷりあるよ⇒http://www.english-tracker.com/qa.html#q1

そろそろ結論を……

一言で言えば

切羽詰ってない人向けの

まったりエンターテイメント教材。

最近流行の『聞き流すだけ』に真っ向勝負を挑むその意気やよし!(笑)しかも努力と根性を押し付けるのではなく『自分からやりたくなる』ように仕向けているのがさすが。

やってることはゆるふわどころかバリバリの情熱系だけど、間違い探しという方法とテーマの上手さでカバーされてる。

エンターテイメント性があるから

  • 「また英語学びなおしてみようかな~……」
  • 「受験時代ばりに勉強はしたくないけど、英語との接点は持ちたいな~」

なんて人にはピッタリ。

しかも

『間違いを見つけるために真剣に聞く⇒集中力が養われる』

『間違いを探すために繰り返し聴く⇒繰り返し学習ができる』

といった感じで、きっちりポイントは押さえられてる。ただ映画を流し見するよりは身につきやすそう。

英語の勉強が嫌いな人、英語が耳を抜けていく人にとっては願ってもない教材かなと。

しかしながら、エンターテイメント性を優先している弊害も。

題材はあくまでも『アリス』。実生活で役立つ会話や試験の頻出単語が出てくるわけではない。

英語を学ぶ理由が『受験のため』『TOEICのスコアを上げるため』の人には、この教材は正直言って遠回りだと思う。アリスは二次元にいてもいいけど、われわれは三次元に戻らねばならんのですよ……

「楽しんで根性入れればいいじゃない!」という発想は画期的だし、英語アレルギーの克服にも一役買ってくれそうだけど、即効性はない。あと、既に一定以上のレベルにある人は無理にこれを選ばなくてもいいと思う。

まとめると

『退屈しない、眠くならない、

遊んで学べるリスニング教材。

 ただし、100%聞き取れるようにはならない……かな』

f11:…「30日で洋画が聞き取れる」は過大広告かな ω・`)コソッ

ということ。

英語の苦手意識を克服したい、楽しく勉強したいなら手にとってみる価値はあるんじゃないかなー。