『無料お試し』制度、ネットでの知名度の高さで『スピードラーニング』に並んで有名な『エブリディイングリッシュ』。とにかく目立ってるからか、あまりいいウワサを聞かない教材の一つでもある。
英スタとしては、以前にレビューしたエブリディイングリッシュのTOEIC教材のダメっぷりのイメージが強く(笑)、「う~ん……」と申し込みをためらっていたんだ。
とはいえ、やはり知名度の高さからして、無視し続けるわけにはいかない。
そこで今回、『とりあえず無料お試しだけ申し込んでみよう!』ということに。
……まさか、『無料で試せるから~』と軽いノリで申し込んだ先にあんなえげつn意地でも買わせる戦略が混ざっているとは思わなかった……
まずはHPを確認してみよう
まずは、公式サイトを確認してみよう。公式サイトには確かに『60日間無料視聴CD』の項目がある。
見ての通り、公式サイトでは60日間の無料視聴ができると言っている……
……ん?
最初が『お申し込み・お支払い手続き』……?しかも『お気に召さなければ全額返金』……?
ふむ、どうやら『スピードラーニング』と同じく『無料お試しCD』と『製品』が一緒くたに送られてきて、合わないと思ったら返品できるというシステムらしい。
最初から無料おためしCDだけ送ればいいじゃん
と突っ込まざるを得ないんだけど、無料だけ試して申し込まない人もいるからその対策なんだろうなぁ。それって会社の都合だよなぁ……などとぶちぶち言いつつ、申し込み完了。あとは届くのを待つばかり。
そして……
本当の地獄はここからだった(大げさ)
スピードラーニングを上回る『間違えて買う羽目に』の罠
申し込んで3日後、届いたのがこちら。
シンプルな白箱で、側面にロゴが入っている。『ENGLISH』って堂々と書いてあるから、英語教材を申し込んだことはバレバレになるね。
さて、では開けてみよう!
開けたところがこちら。
んで、中身を全部取り出して並べたところがこちら。
……はて?
この中で『無料お試し』はどれなんだ?どれは開けて大丈夫で、どれは開けちゃダメなんだ?
『エブリディイングリッシュ』は『無料お試し』以外に製品も送られてくるのはさっきも書いた通り。で、大事なのが『無料お試し以外を開けたら購入しなければならない』ってこと。
これは『スピードラーニング』も同じで、ぶーぶー言われてる原因の一つなんじゃ……と思わなくもない。
で。
ぶっちゃけ
『エブリディイングリッシュ』は『スピードラーニング』より更にえげつない
なぜって、本体やオマケその他の包みに『開けたら購入確定』の注意書きがない!!
つまり
『届いたもの全てが試せるわけではない』
『お試し以外を開けたら買わなきゃならない』
ということをパッと判断する方法がない!
もちろん、説明のチラシは入ってる。入ってるけど、説明より先にまず開けちゃう人だっている。そういう人に対する注意が一切ないってのがこう、狙ってる感がありあり。
これはいくらなんでも不親切だろうよ……
ちなみに『スピードラーニング』は小さいながらもちゃんと『開けたら購入確定』の注意書きシールが貼ってあった。
やー、これはひどいわーなどと不信感を抱きつつ、説明チラシを読んでみる。
チラシ曰く、無料お試しCDと同梱冊子だけは開けてもOK。
ふむ、ではこの2つをチェックしてみよう!
進研ゼミのマネをするのはいい、けど……
まずは同梱の冊子から。これは一言で言えば『進研ゼミ』の冊子。エブリディイングリッシュを勉強することでこんないいことがありますよ~ってのをマンガで説明している。
それはいい
それはいいんだ
でも
マンガのクオリティがわりとやばい
エンピツ下書きそのまんま状態のガタガタの線!一定しないキャラの顔!デッサン?知るかそんなもん!適当極まりない色の塗り方!小学生も指差して笑うレベルの背景!
……これ、絶対プロに頼まないで社内で適当に描いただろ……
マンガなのはわかりやすくていいと思うけど、あまりの絵の汚さに逆にげんなりしてしまったとさ。
CDは『可もなく不可もなく』、だからこそしょんぼり
お次は無料視聴CD。これは前半に社員+セインカミュによる宣伝、後半にサンプル音声が入ってる。
セインカミュはともかく、社員の棒読みっぷりが気になってしょうがない(笑)丁寧な話し方ってそういうものじゃないと思うんだ……
これはサンプル作ってみたから、直接聞くのが早いんじゃないかな。
で!
大事なのはここから!
今(2014年3月現在)、公式ページにはサンプル動画が載っている。
実は、無料お試しCDの内容はこのサンプル動画と“大差ない”んだ。
サンプル音声の量がちょっと多い、ただそれだけ。セインカミュは宣伝文読んでるだけだし、サンプルテキストがついてくるわけでもない。
……
”この仕組み、この無料視聴CDのクオリティなら
『無料お試し』なんて打ち出す必要ないんじゃ……?”
いや、ホントにそう思わざるを得ない(笑)動画を出せなかった時代ならともかく、今はホントに意味ない。これじゃ『無料お試し』目当ての人を罠にハメて買わせる気なんだと思われても文句言えない(笑)
……っていう結論になると、この後の返品手続きがとーっても腹立つものに思えてくるんだな……
意地でも買わせる気満々の『返品システム』
というわけで、予定通り返品手続きを取ることに。もちろん、製品は一切開けず、返品条件は満たしてある。それでは返品作業……
の、前に。
この『エブリディイングリッシュ』、支払方法の中に『後払い』がある。後払いなら返品すれば支払い不要だろうと思って、あえて選んでみた。
ら、返品手続き方法の紙にはこんな記載が。
「『後払い』の場合、返品するためには『支払いの証明のコピー』が必要です」
つまり『無料お試しとして申し込もうが、一度は絶対にお金を払わなければならない』。
さらに言うと『返品時の送料はこっち持ち』。
……それ、『無料お試し』って言わなくないか……?
さ・ら・に、返品手続きにこんな文章が。
『下記の電話番号まで必ずお電話いただき、返金希望商品と返品理由をお伝えください』
受付時間:9:00~18:00(土日祝日は休み)
……はい?
……平日の、昼間に、電話が必須……?無料お試しして、気に入らなかったから返すのに、電話かけるの……?
しかもご丁寧に『連絡ナシで送り返してきた場合は受け付けません』って書いてある。一応土日祝日のみ、メールかFAXでも受け付けてるみたいだけど、わざわざ曜日指定してる辺りがこう……
ここまで来ると、意地でも突っ返したくなってきたぞ!(笑)というわけで、指示通りに平日の昼間に電話をかけてみることに。
電話の対応は悪くない、だけど他が……
というわけで、平日のお昼時に電話。電話に出たのは20代前半かと思しき若い女性。一体どんな引き止め作戦が行われるのかと思っていたら……
「はい、エブリディ出版です」
「あーすいません、返品したいんですけどー」
「かしこまりました、まずはお名前を~」
……あれ、意外とフツーだ(笑)
普通に本人確認(名前と電話番号)をし、返品する商品を指定する。で、返品理由を告げる。
「お差し支えなければ、返品のご理由を~」
「あー、ちょっとイメージと違ってたんです」
「かしこまりました」
あれ!?
あっさり通ったよ!?
あえてどうとでもツッコめる『イメージ違い』って言ったのに!
後は返品のための重要事項確認(製品開けてないかとか、同封されてた返品書類必ず入れてねとか)して、電話完了。
……ふむ。
ということで、電話の応対はかなり良し。引き止められることもない。落ち着いた対応だから、電話を怖がる必要はないよ!
まあ、平日メールOKにしない理由がわかんないけど
というわけで、届いたものを全部まるっとまとめて宅急便に。ちなみに返品先は『広島県』なので、場所によっては結構高くつく可能性もあるからご注意!
……この『返品送料』が『無料お試し』の実質の値段だとおもうと、やっぱモヤモヤする(笑)
まとめると……
今回『エブリディイングリッシュ』の無料お試しを申し込んで、わかったことが一つ。
それは『エブリディイングリッシュは、無料お試しをしてはならない』ってこと(笑)
無料お試しCDの内容は公式サイト動画と大差ないし、申し込んだら一度はお金払うことになるし、うっかり製品開けちゃう罠がいっぱいだし、返品手続きはめんどくさいし、返品送料はこっち持ちだし、正直言っていいことなんかひとつもない。
会社側としても、無料CD作ったり電話対応したりうっかり開けちゃった人の説得したりであんまりいいことないんじゃないのかなー?
正直『返品送料を払ってでもお試しする価値があった』とは口が裂けても言えない。この仕組み、お試しというよりちょっと期間の長いクーリングオフだしね。
エブリディイングリッシュに『無料お試し』はない。
そう思っといたほうが、気分はラクだよ。
英スタでは、『初心者向け教材』として『エブリディイングリッシュ』よりも『スピークナチュラル』を高く評価しています。良ければ合わせてご覧ください。→スピークナチュラル英スタレビューページ