知ってる人も多いだろうけど、2016年5月に、TOEICが10年ぶりにリニューアルしたよ。マークシートから記述式になったとか、面接が増えたとか、そういう無茶なことにはなってない(笑)ものの、初級~中級レベルの人にとっては結構キツい変更がちらほら……
難易度は据え置きだし、今まで学んできたことはムダにはならないけれど、対策を立てないで挑んで勝てるほどゆるい変更ではないのも確か。特に長文が苦手な人は、心してかかったほうがいい。いやマジで。
ということで、新形式で何が変わったのか? 対策教材はあるのか? 調べてみたよ!
ここが変わったTOEIC新形式~問題数編~
まず気になるのが問題数。旧形式とい新形式、問題総数は【200問】で変更なし。リスニング、リーディングそれぞれの問題数も100問ずつで変わりない。じゃあ何が変わったのかというと割り振り。具体的には、下の表の通りになったよ!
Listening | |
---|---|
Part1 | 10問 → 6問 |
Part2 | 30問 → 25問 |
Part3 | 30問 → 39問 |
Part4 | 30問 → 30問 |
Reading | |
Part5 | 40問 → 30問 |
Part6 | 12問(3×4) → 16問 (4×4) |
Part7 | 1つの文書 28問 →1つの文書 29問 2つの文書 20問→複数の文書 25問 |
初心者としては、一番得点しやすかったpart1が半分近く減ってしまったのが痛い……全体から見たらたいした点数ではないけど、「ほぼ確実に解ける可能性が高い」パートを減らされたのは……ねぇ?(笑)
リーディングの方も、ガッツリ減らされたPart5は文法、単語問題で、増えたのは長文読解系。全体を通して『長文』を重視した配分になっている。Part6に至っては文章丸ごと一個増えてるからね!
問題の内容はどうなった?
問題の内容で大きく変わったのがPart3(リスニング)とPart6(リーディング)とPart7(リーディング)。具体的には、Part3で『3人の会話』が加わった。今までは『今誰が喋っているか』は考えなくてもわかったけど、これからは『今誰が喋っているか』も聞き分ける必要があるよ。
Part6は長めの文章×3題だったのが短めの文章×4題になった。一つ当たりの文章量は減ったとはいえ、事実上のボリュームアップなので、ここは気をつける必要がありそうだね。
Part7は『2つの文書』から『2つ以上の文章や、図と文章の組み合わせ』になったりと、バリエーションが増えている。もともと読解力が必要なパートだけど、そこがさらに重視された感じだね。
難易度はどうなった?
結論から言うと『初心者~中級者にとっての難易度はあがった』。
これは『サクッと解ける問題がゴソッと減って、時間がかかる、読み込む必要がある問題が増えた』ということ。つまり、使われてる単語や文法のレベルは同じなんだけど、頭を使わせる問題が増えたんだ。
分かりやすいのがPart1とPart5の問題数減少。Part1はサービス問題に近いカンタンさだったし、Part5の文法問題も文章全部を読まなくても答えられるものが多く、ここで得点稼ぎをしていた人も多かったはず。ところが新形式では『ちゃんと聞いている/読んでいる』ことを求めるようになっている。
つまり『集中力』と『考える時間』が今まで以上に必要なんだ。にもかかわらず、試験時間は据え置き、総問題数も同じ……これは難易度が上がったというべきだよね?
特に長文のウェイトが増えた分、時間切れの危険も激増。対策なしで挑むとほぼ確実に時間切れで沈むことになるよ……
で、新形式対応の教材ってあるの?
残念ながら、2016年10月現在でTOEIC新形式に対応している通信講座はない。通信講座は音声が多い分、作るのに時間がかかるからね……
ただ、通信講座を作ってる会社がただ手をこまねいてるかというと、そんなことはない。
特に、英語通信講座最大手のアルクは教材こそまだだけど、新形式対応の問題集を出している。『ヒアリングマラソン』で毎月新しい教材を作ってるようなところだからね、新教材にも期待できるんじゃないかな。
……と、記事を書いている間に新教材の発売が決定していた!(2016年11月8日 現在)早いな!早いな!?もちろん、発売しだい光の速さで買ってレポするので、当サイトをブックマークして(笑)待っててね!
新形式対応の教材が出るまで待ったほうがいい?今すぐ取り組んだほうがいい?
アルクに限らず、今後色んなところが新形式対応の教材や書籍を出していくと思う。となると、教材や本が出揃うのを待ちたくなるんじゃないかな。
気持ちは分かる。
気持ちは分かるんだけど
TOEICの試験日は待ってはくれない(涙)
誤解を恐れずに言えば、教材が出るのを待つとは勉強時間を減らすこと、つまりスコアがあがらないことを意味する。それじゃ困るよね?新形式になったからって、新形式対策教材が出るまで待っててもいいことないんだ。
じゃあどうするか?
旧形式の教材+新形式の問題集
これだ!
今回、旧形式→新形式でカットされた要素はない。つまり、今販売されているTOEIC対策教材は丸ごと使えるってわけ。
旧形式の教材で勉強しつつ、新形式対応教材をプラスしていくのが、今の時期に高得点を取るための最短経路なんだ。
どれがいいかというと……やっぱり、英語教材最大手にして英スタイチオシのアルクのTOEIC教材「奪取730点TOEICテスト攻略プログラム」かな。アルクは今キャンペーンをやっていて、TOEIC対策教材を買うと、新形式対応問題集(市販品)、模試(非売品)、リニューアル情報冊子(非売品)がついてくる。
オプションにしないで無料でつけてくれるあたり、さすがは最大手! 問題集なんて2,800円の市販品だからね、太っ腹としか言いようがない。
キャンペーン期間がいつまでかはわからないけど、めちゃくちゃオトクだし、今すぐ勉強を始めたいあなたにオススメ。「旧形式」って言うともう使えなく感じるかもしれないけれど、9割は内容変わらないわけだしね。