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なぜトランプに投票が集まるのか?アメリカ大統領選挙2016特集。面白候補者まとめも。

ついにアメリカ大統領選挙の国民投票が始まりました!アメリカでは日本と違い、有権者が直接大統領に投票できる仕組みということもあり、4年に一度の大統領選はオリンピックよりもワールドカップよりも盛り上がる大イベントです。

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アーティストが自分の支持する候補者の選挙キャンペーンに協力したり、人気投票が至るところで公表されていたり、個人でも自分の好きなチームを応援するようなノリでTシャツを着たりバッチを着けたりしながら、家族でも友人でも政治の話をどんどんします。

今回はそんな大イベントを日本でももっと楽しむために、知っているときっとアメリカ大統領選が面白くなるバックグラウンドをご紹介していこうと思います!

どこの国にもいるんだよ・・・トンデモ候補者


基本的に大統領選に立候補できる条件というのは、実はたったこれだけ。

  • 35歳以上であること
  • 合衆国内で生まれた合衆国市民(両親が米国籍であれば合衆国外で生まれてもかまわない)
  • 14年以上合衆国内に住んでいること

・・・じゃあネコでもいいんじゃね??



こちらは5歳の雄ネコ、リンブルバット・マッカビンス候補。スローガンは“Meow Is the Time”「時は来たニャー」

結果は・・・35歳以上という年齢制限をクリアできず、あえなく脱落。無念ニャー。

長靴をかぶった魔法使いの公約は「一人一頭の馬支給」



こちらはヴァーミン・ラブ・スプリーム(Vermin・Love・Supreme)候補。ちなみにVerminは「害虫」、Loveは「愛」、Supremeは「最高権威」という意味です。

彼の公約はと言うと、

  • 1.過去にタイムトラベルをして、ISISを壊滅させる。
  • 2.国民全員にポニーを提供する。みんなが馬を持てば経済は良くなる
  • 3.歯みがきを毎日、強制的に行う法案を作る。
  • 4. ゾンビのエネルギーを利用して資源化する。

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対立候補に魔法の粉をかけるヴァーミン氏。本人曰く、「ヴァーミン・スプリームへの1票は、捨てることになることを覚えておいてください」

家賃クソ高ぇんだよ党



こちらはジミー・マクミラン候補、“The Rent Is Too Damn High Party”(家賃クソ高ぇんだよ党)の代表。

ニューヨーク州知事にも立候補したことがあり、公約はいつもブレずに「ニューヨークの家賃を下げる」というもの。ちなみに活動中、長年事務所として借りていたマンハッタンの物件を値上げを理由に追い出されました。

なんでトランプは残ったのか


最終的にヒラリーvsトランプの形になっている大統領選ですが、トランプは恐らく上で紹介した「トンデモ候補」の一人だとアメリカ以外の国の人々は誰もが思っていたのではないでしょうか?

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「妻を働かせるのは危険すぎる」
「既婚女性のアソコをわしづかみ」
「ニューヨークの街中で俺が誰かを撃っても票は失わない」
「9.11で喜んでるヤツを何千人も見た」
「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込む強姦魔ばかり」
「あいつの顔見ろよ!誰が投票する?」

などなど、数々の暴言や差別的な発言で物議を醸しているトランプ氏。

「アメリカ人はなんでトランプなんかを支持してるんだ?!頭がおかしいんじゃないのか?」と言いたくもなります。

じゃあ肝心の主張はどうなのかと言うと、実はこの暴言にこそ、トランプ人気の秘密がありました。

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トランプのスローガンは“Make America great again”「アメリカを再び偉大に」。古き良きアメリカを取り戻そう、というものです。

しかしこの「古き良きアメリカ」像というのは、以前映画「フォレストガンプ ~一期一会~」から学ぶ南部訛りの英語と、描かれないアメリカ歴史の闇にも書いていますが、有色人種や女性を認めず革新を排除するアメリカでもあるんですね。

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近代化に伴いグローバルな仕事が増え、昔ながらの製造業やインフラ関係などのブルーカラーの仕事は人件費の安い移民や海外へ委託されて町工場はどんどん潰れていきます。

アメリカ全体は豊かになったかもしれないけれど、昔からの仕事”Old jobs”に就いている人たちの生活はどんどん苦しくなっているわけです。

移民が増えて治安も悪くなり、護身用に銃を持たなきゃ安心して街も歩けないじゃないか。
昔は良かった。有色人種は隔離されていたし、女はなんでも言うこと聞いたし、仕事もあって、銃を見せびらかしながら大手をふって歩けたんだから。という不満を持つ保守派は、まだまだたくさんいます。

つらい苦しい、出口の見えない生活から抜け出すには大きな「変化」が必要。この閉塞をブチ壊してくれればもうメチャクチャでもなんだっていい!と思っている貧困層の若者たちもたくさんいますね。

Supporters of US Republican presidential candidate Donald Trump attend a rally at Liberty University in Lynchburg, Virginia, January 18, 2016.  / AFP / NICHOLAS KAMM
トランプが移民や海外との協調に対して強硬な姿勢を保っているのは、そういった層の支持を一票残らず集めたいという狙いから。

過激な発言も、「よくぞ言ってくれた!」という感じで集会では大盛り上がり。「メキシコ人追い出せ!!」とトランプが言い、集まった人々は「イエーーイ!!!!」と沸く。そんな地域もたくさんあるのです。

アメリカの保守層って本当に外国人が思うよりずっとずっと多いし、根が深いというか・・・ 日本にも「昔は良かった」「近頃の若者は」みたいな昭和のエロオヤジってたくさんいますが、若者たちがその人たちと同じ思想を支持するに至るほどの激しい絶望が格差社会のアメリカには蔓延してしまっているのかなぁ。

とは言え結局、ヒラリーなんでしょ?


ヒラリーの良い点でもあり悪い点にもなってしまっているのが、政界での経験の長さ

「こんなに長く政界にいても何も変えられないんだから、大統領になったって変わらないでしょ」と思われてしまいがちなのです。閉塞感をおぼえ、変化を求める若者には「女性である」というだけではちょっとパンチが弱いんですよね。

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まあ、女性の殆どは「あんなエロオヤジに入れるならヒラリーに入れる」と思っているでしょうし、今まで散々差別されてきた有色人種はトランプの顔も見たくないでしょう。

「あんなやつが大統領になったら世界経済大混乱だろ」と思うアメリカ人も勿論たくさんいます。リベラルな思想を持った人はまず間違いなくヒラリーに投票しますよね。

ただ、アメリカ大統領選は本当に最後まで何が起こるかわからないからこそ面白い!

オバマ大統領が当選したときも、対立候補のロムニー氏有力とされていたはずが、選挙直前に東海岸をハリケーンが襲いロムニー派の多い地域にも甚大な被害が出たのです。

オバマ大統領はすぐさま支援を表明し、陣営のボランティアスタッフを被災地へ送ったことで形勢は逆転しました。

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支持層がまったく異なるため、たとえば嵐になろうが雪が降ろうが、確固たる信念のあるトランプ派は絶対に投票に行くでしょう。

「これでは行けないから仕方ないか」と思うのはヒラリー派に多いでしょうから、もしかしたらの大逆転もあり得なくはありません。大統領選は天気にまで左右されるのです。

出口調査でトランプという結果が出ても、まだわかりませんよ。

「古き良きアメリカ」を求めている保守派の夫と一緒に投票に行った女性は、夫の前では「もちろんトランプに入れたわ」と言うでしょう。
でも男尊女卑の地域に生きる弱い立場の女性の中には、実はヒラリーに入れている人がたくさんいるとわたしは確信しています。

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こんな背景を踏まえて、改めて大統領選の結果に注目してみてください。どちらが大統領になっても日本は苦しいと言われていますが・・・「排他的エロオヤジ大統領」と「アメリカ初の女性大統領」、どちらに転んでも大きな変化ではありますね。

今回は特に、大統領選で出た州別の結果がそのまま「保守派の多い地域」と「リベラルな地域」を見分けるポイントになりそうです。アメリカ旅行の際など参考にできますよ・・・(笑)

しかし熱狂する割に、アメリカ人は選挙が終わればその結果を受け入れて「やっぱりあっちが良かった」などとは言いません。それはそれで、また4年後の大統領選を全力で楽しむのです。

特にトンデモ候補者は一年の選挙期間の初期にたくさん出てきますので、次回も楽しみに待つとしましょう!

ライター: こころ

こころ

ライター・編集者。1984年神奈川生まれ。 15歳でアメリカ南部へ留学。 帰国後クレジットカード会社の海外対応、こども英会話講師を経てフリーライターに。 小学校英語指導者資格保持。趣味は読書とガンプラ製作、特技は料理。二児の母。

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