海外じゃ通じない和製英語シーン別14選。気をつけないと酷い意味に!?

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巷にあふれる和製英語たち。「今から英語は一切禁止、日本語だけで話す!」というゲームをすると、これが結構キツイんです!でもちょ~っと待ってください、普段使っているその「英語」、本当に海外で通じるのでしょうか?

日本では独自の使われ方をしている”和製英語”がとってもたくさん。イザという時に通じなくて困る・・・なんてことのないように、今回は「通じない和製英語たち」をご紹介していきます。

ビジネス編

①Yシャツ

Yシャツの由来が”white shirts”だという話は有名ですが、じゃあ英語でYシャツは何て言えばいいの!?white shirt??青いYシャツだったらblue white shirt?!どっちだよ!と突っ込まれそうですね。

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正解は“dress shirt”、ちなみに形状記憶のYシャツは”wash-and-wear dress shirt”と言います。

②パソコン

これは”personal computer”の略なんだから、それで通じますね!PCとかcomputerと呼ぶのが一般的です。じゃあ・・・「ノートパソコン」はどうでしょう?Notebook PCではないのです。

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正解は“laptop”、lap(膝)のtop(上)で使えるパソコンというところから来ています。正確にはlaptop PCですが、laptopだけで使われることのほうが多いです。

③アジェンダ

最近耳にすることの多い「アジェンダ」、これも正しく使わないとちょっとカッコ悪い。”agenda”とは予定表や行動計画のこと。

カレンダーに書き込むタイプの手帳もagendaと呼びます。計画や予定のことなのに、「議題」という意味で誤用されていることが多いように感じます。イメージとしてはもっと長期的、一環のお話。

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何か特定のことに関して議論する場合は“topic”を使います。議題と言いたいときは是非こちらを使ってくださいね!

④ケースバイケース

時と場合による、臨機応変に、などという意味で使っている方が多いのではないでしょうか?”case by case”というフレーズを海外で聞くことはほぼないと言ってもいいくらい、実はコレ、和製英語のお仲間です。本来の意味だと「ひとつひとつ、順番に、慎重に」といったイメージ。

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正解は・・・時と場合による、という意味なら“It depends.”
~による、と言うなら”It depends on~
臨機応変に、と言いたければ“according to the situation”といったところですね。

育児編

①ベビーカー

海外でベビーカーを借りたいとき、飛行機に持ち込みたいとき、baby carでは通じません。ベビーのカー?赤ちゃん用の車のおもちゃかな?と思われてしまうのです。

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正解は“stroller”、”buggy”と言うこともあります。

②スタイ

よだれかけのことですね~。英語と思われている方が多いのですが、実は英語でstyと言うと「ものもらい」のこと!(実はもともと豚小屋という意味・・・)一体どこからスタイが来たのかと不思議に思い調べたところ、ベビービョルン社が発売したプラスティック製のお食事エプロンの商品名なんだとか。スウェーデン語なんでしょうか?とにかく英語圏で「スタイ」はダメです。

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正解は“bib”、我が家に赤ちゃんがいた頃は「ビブちゃん」と呼ばれ親しまれておりました(笑)

③粉ミルク

baby milkとかで通じるんじゃないの?と聞かれたら、たぶん通じちゃいます。powdered milkだと粉乳になってしまうのでちょっと微妙。通じないことはないんですが、アメリカでは粉ミルクに「ミルク」という名前をつけてはいけないという決まりがあり、ミルクと呼ぶのは一般的ではありません。

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正解は“baby formula”

昔は「粉ミルクで育てたほうが頭が良くなる」なんてデマが流れたこともあり、今は世界的に母乳育児を推奨しているので「粉ミルクはあくまで赤ちゃんの健康補助食品で、母乳とは違うものですよ」「母乳が出るなら必要ないですよ」という意味を込めているんですね。

ちなみにアメリカでは写真のように、わざわざ粉から調乳しなくてもそのまま与えられる液体ミルクが人気です。便利~!!

日常生活編

①シャーペン

意外と英語で言えないものシリーズ。sharp pencilと言ったらそのまんま、「尖ったえんぴつ」のことになってしまいますね。
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正解は“mechanical pencil”!カッコイイ響きです。

②プリント

これは日常生活でも頻繁に使われますが、printはそもそも「印刷する」という意味。

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英語では“handout”と言います。

③ホッチキス

海外では通じない「ホッチキス」って一体何語なんでしょうか、と思ったらなんと人名でした。機関銃の発明者ベンジャミン・B・ホッチキスの名にちなんでいるらしいのですが、ホッチキス氏がホッチキスを開発したわけでもなく、綴じ針が連続して打ち出される構造が機関銃の構造と全く同じことから付いた名称・・・なんですって。

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英語では“stapler”と言います。ちなみに「ホッチキスの芯」がstapleです。

おしゃれ編

①ワンピース

おしゃれと言ったらワンピース。英語に直すとone-piece・・・なんだか違和感がありますね。そもそもone-pieceは一枚布でできているものに付ける言葉なので、よく聞くのはツナギとか水着の”one-piece swimsuit”ですね。ビキニのように分かれてないやつです。

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英語でワンピースは“dress”なんです。えっ、ドレス!?と思ってしまいますが、こんなカジュアルなワンピースもdressです。

②パーカー

英語で”parka”というと、フードにモコモコのファーのついた防水で分厚いイメージの、そう、セカオワの着てるようなアレ。じゃあスウェットっぽい素材のフードつきの、もっと普段から部屋着にしてるようなやつ、あれはなんて呼ぶの?

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コレコレ。これは“hoodie”と言います。名前もパーカより可愛いでしょ。

③ボーダー

ボーダーラインとか言うじゃない、いいじゃない。・・・いいえ、ダメです。ボーダーはあくまで境界線のことなので、シマシマのことじゃありません。

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正しくは“stripes”、日本語でストライプと言うと死語な感じがしますが、こちらが正解。

④ピアス

pierceは「穴をあける」「貫通する」という意味なので、通じません。耳につけるのは全部earringsです。普通は2個で1セットなので、複数形ですね。でもじゃあ、イアリングとピアスの違いはどうなのよ、と言うと・・・

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“pierced earrings”貫通するイアリング!そのまんまです。

思いつくままに書いてみましたが、個人的にはスタイ=豚小屋が気に入っています(笑)
改めて考えると和製英語ってものすごくたくさんあります。他にも交通編、食べ物編、家具家電編、ゲーム編、掛け声編・・・などなどご紹介したい和製英語がいっぱい!

また続編も書けたらと思います。お楽しみに!