私の発音習得法

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アメリカに1年半しか住んでないのに、アメリカ人に間違えられる私

ワシントンDCに遊びに来ていた日本人の友人とランチをしていた時のこと。

隣の席のアメリカ人男性に、

「あの~、私ラーメン大好きなんですが、DCで美味しいラーメン屋さん知りませんか?」

と話しかけられました。

ラーメン屋さん・・・。一回連れて行ってもらったけど、場所が曖昧・・・。

そんなことを伝えると、

「あ、日本人じゃなかったんだね。日本語で話してるみたいだったから、てっきり日本人かと思って」

と、私の英語を聞いて、日系アメリカ人だと思ったようです。

ただ、こういったやり取りは褒め言葉になるのですが、複雑な場面もあったりで。

アメリカ独特のギャグ、CMソング、テレビに出てる有名人、などなど、「アメリカ人なら当たり前に知ってること」は、私には全然分かりません。

なのに、私の「何それ?」の質問に、彼らのリアクションは

「え!?知らんの!?キモッ!」

とでも言いそうな驚き顔。

いやいやいや、この顔と態度見て!

めっちゃアジア人やん!?

最初から今の発音ではなかった

でも、今の発音は小さい時から身についていた訳じゃないんです。

前もご紹介しましたが、私が英語を本格的に学び始めたのは、15歳の時

明らかに「ネイティブの発音」を身につけるには、本来なら手遅れな年齢。

幸い耳は良かったので、最初からカタカナ発音のジャパニーズイングリッシュでなかったのは確か。

でも、今のように R だの L だのを自然に使い分け出来ていた訳ではありません。

TH の発音だって、すごく発音しにくく、出てくる音も不自然だったのを、今でも舌と耳の感覚と共に覚えています。

私の発音習得法

では、どうやってここまでの発音にたどり着けたのか。

それは、至って(?)シンプル。

– ネイティブスピーカーの舌や口の動きを観察しまくる。
– 周りの人を自分の発音練習に巻き込む。
– 練習中の発音は、一晩寝かせる。

これに尽きます。

例えば。

インドのアメリカンスクールだったので、ESL(英語特訓)のクラスの先生はインド人

なので、申し訳ないですが、彼女の舌や口の動きは全く観察しませんでした。

また、学校にはイギリス人やオーストラリア人もいたけど、自分にはアメリカンイングリッシュが心地よかったので、発音統一のためにこちらもパス。

クラスメイトも南米、アフリカ、アジア・・・と色々でしたが、やっぱりこの方達もパス。

特化したのはアメリカ人の発音

授業中、アメリカ人の先生の顔を見ながら、先生が強調してゆっくり発音する単語があれば、すかさず口元をジ~ッ!

耳にもしっかりその音を叩き込んで、後で誰もいない所で鏡を見ながら、復習を兼ねて呟いてみたり。

また、強烈に覚えている「周りの人を巻き込む」は、こんな感じ。

高校時代の保健体育の時間で、栄養についてプレゼンする課題がありました。

そこで、友達同士でプレゼンの練習のし合いっこをしていた時、鉄分の iron が上手く発音できていない、と指摘されました。

私が発音していたのは、文字通りの(あえてカタカナで表現すれば)、「アイロン」です。

でも、アメリカ人の彼女に言わせたら、違うんだそうで。

カタカナで言うところの、「アイアン」だと言うんです。

だからと言って、単に「アイアン」と言ってみてもこれまた違い・・・。

舌の位置はどこなのかを何度も尋ね、iron だけを何度言ってもらったことか・・・。(Leena、ありがとう!)

そして、自分の中でやっとたどり着けたコツが、

アイロンと頭では言おうとしつつ、口ではアイアンと言う

という、全く誰にも伝わらない答え。

でも、このLeenaとの特訓のおかげで、保健体育のプレゼンは大成功でした。

そして、最後の「一晩寝かす」も、案外大事。

人に発音練習に付き合ってもらってる時に、自分が全然出来ないと、相手も段々イライラしてくるんですよね。

そんな時には、潔くそこで練習ストップ

そして、寝る

すると、翌日また練習してみると、何故かスラっと言えてることが多いんです。

今でも主人を巻き込んで・・・

今やもう発音には不自由なく生活している私。

でも、やっぱりたま~に「発音しにくい単語」にぶつかるもので。

また、不思議なのが、「発音しにくい単語」は、大抵が「和製英語として身に付いている単語」。

例えば、
ジュエリー
イースト(イースト菌のこと)
など。

どうしても舌がカタカナで言う時の感覚に逃げてしまうのか、うまく発音できなかったりで。

主人にも、

「同じ音が他の単語に入ってたら発音できるのに、なんで今更!」

と呆れられます。

でも、ここでもパターンは15歳の自分と同じ

– 主人の口元を観察。
– 主人に舌の位置はどこなのか教えてもらいながら、何回も発音してもらう。
– 主人が「もう!なんで言えないの!」となったら、練習は中断して、後は寝る。

そして、今ではジュエリーイーストも発音出来るようになりました。

発音は急激には良くならず、点数でも計れないもの。

自分でも上達具合が分かりにくい分、「大人になってからはムリだ」と最初に諦めてしまう部分だったりするんじゃないでしょうか。

でも、私の実体験から言えば、

発音は地道~な努力と工夫

固かった体が毎日柔軟体操を続けている内に、すこ~しずつ柔らかくなるのと同じで、日本語発音ガッチガチの舌も、毎日練習していれば、ある瞬間、難なく言える時が来るんです。

大人になってから完璧なネイティブ発音を習得するのは困難にしても、ネイティブに近い発音」にはいくらでも近づけます

発音練習は柔軟体操だと思って、気長に気楽に取り組んでみてください。