アメリカ都会に育つ幼稚園児の外遊び事情

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実は子どもの遊び場が少ない、アメリカの都会

国土の広さは日本の約25倍というアメリカ

アメリカで幼児教育を勉強するまでは、

アメリカはどこに行っても、子ども達が思い切り走り回れる場所が沢山あるんだろうな~

と想像していました。

でも、アメリカの都会の実情は全く逆

勿論、大きな芝生の公園もありますが、そんなの近所にはなかなかありません。

また、町で見かける小さな公園は、日本レベル

ちょっとした砂場、ちょっとした滑り台。

よく日本の町内に設置されていたり、マンションの横なんかにある、あの規模の公園です。

アメリカ都市部の幼稚園児が、自由に遊び回れる場所が極めて少ないのが現状です。

園庭のないアメリカ都会の幼稚園

アメリカの保育士免許取得のため、去年一年は地元の大学に通っていた私。

私が見学に行った2つの幼稚園も、敷地内に遊具や外で遊べるスペースが全くありませんでした

子ども達の外遊びは、幼稚園から大人の足で3分程度離れた小さな公園でのみ。

園庭には鉄棒があって、ジャングルジムがあって、そこでは運動会もできて・・・

という日本の幼稚園をイメージして行った私は、アメリカの子ども達の遊び場の少なさにショックさえ覚えました。

アメリカの幼稚園の外遊びに動向させてもらった

アメリカの幼稚園を見学させてもらった際、子ども達を外で遊ばせる時間に同行させてもらえることになりました。

すると、先生がサッと棚からロープを取り出し、子ども達を2列に並ばせます。

そのロープには輪っかがついていて、そこに子ども達が手を入れると、列から外れたりすることなく、公園まで行けると言うシステム。

でも、異文化出身の私からすると、

子ども達が手錠に掛けられて、連行されてるみたいなんですけど・・・

の一言。

複雑な思いでロープに手を掛けられた子ども達を見つめてしまいましたが、先生屋子ども達にとったら何の疑問もない日常の光景。

子ども達は慣れたもので、ロープから手を解いたり、途中で止まったりせず、ちゃんと上手に歩きます。

そして、到着した小さな公園での遊び時間は、30分程度

短過ぎると感じる外遊びの後も、またこのロープに繋がれ、子ども達は幼稚園に帰って行きます。

ザ・運動不足!に陥るアメリカ都市部の子ども達

アメリカの子どもの肥満増加率は、深刻。

ワシントンDCの隣の州、バージニア州北部に住む

子どもの40%が肥満

という恐ろしいデータもあります。

勿論、コラムで何度かご紹介した、甘くて脂っこい食生活にも問題があります。

でも、子ども達の運動不足

も、肥満の原因の大きな要因です。

幼稚園にいる朝から夕方までの間、1時間くらいしか外に連れて行ってもらえないアメリカの都市部の子ども達。

小さい時の私は、

家に帰るのは暗くなった時と、お腹が空いた時

というくらい、外で遊びまくっていました。

身体を思う存分使うだけでなく、花や虫、天気の変化に関する発見もあり、外は楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。

その「学び多き外遊び」の時間が、前述のロープに繋がって連れられて行く小さな公園のみ、というのが問題に思えてなりません。

何の疑問もなく、

アメリカの子育てや教育は、日本より進んでいる

とイメージを持っている日本人って多いんじゃないでしょうか。

でも、日本の子どもが「昔みたいに外で思い切り遊べなくなった」以上に、

アメリカ都市部の子どもは、外で身体を動かす時間も場所も限られているんですね。

幼稚園に見学しに行って初めて、彼等の置かれた環境を目の当たりにした私です。