着物を着て改めて感じる、西洋文化との距離

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美術館貸し切っての卒業パーティー

主人のロースクール卒業

それを祝福するための前夜祭が開催されました。

場所は、国立肖像画美術館。美術館・博物館が集まるワシントンDCならではの選択です。

歴代アメリカ大統領の肖像画なんかも展示されているこの美術館。

ビュッフェテーブルにバーカウンター、バンド演奏も用意され、全館貸切りの豪華絢爛パーティーでした。

祝賀会のドレスコード。ガウンってなんぞ!?

アメリカのパーティーでは服装指定(ドレスコード)があるのが当たり前

招待状には必ずドレスコードの指定が記載されています。

今回のパーティーのドレスコードは、

The event is black tie optional.
Suits, tuxedos, cocktail dresses and gowns are all appropriate.

(訳)
黒ネクタイは任意。
スーツ、タキシード、カクテルドレス(ひざ上のドレス)、ガウンは全て可

とありました。

まず、きっと日本人に違和感なのが、黒いネクタイ

それ、あんた日本ならお葬式よ・・・。

でも、アメリカでは黒ネクタイは正式な場で使うものなんだとか。(男性はパーティー用に素敵な黒ネクタイを持っていると便利!)

でも、私がもっと引っかかったのが、「ガウン」とやらいう服装。

ガウンって言ったら、

裁判官とかが羽織ってる、重そうな例のヤツ・・・?

それとも、

湯上りとか、くつろぐ時に着る、ゆったりした例のヤツ・・・?

こんな私に追い討ちをかけるように、義兄のフィアンセからは

「Maiko~!パーティーにはガウン着て行く~?!」

のメールが。

我が家で私のイメージするガウンに一番近い服って言ったら、主人のバスローブしかありません。

何と答えて良いのか分からない私は、お洒落な彼女に、

「あの~・・・。多分持ってないんですけど、ガウンって一体なんですか?」

と質問。

すると、

「カクテルドレスがひざ上のドレスで、ガウンは床まである長いドレスのことよ。盛大なパーティーでしか着ないけど」

との回答を得ました。

なるほど~。

でも、私は結局ガウンは持っていないし、ここぞ!という素敵なカクテルドレスもありません。

場違いなドレスを選んでしまうのも怖いし、一体どうしよう・・・。

そこで思いついたのが、着物というチョイス

適当な物を着るよりも、ここは一挙ぶっ飛んで行くしかありません

パーティー当日、着物で再確認した日本人独特の人との距離感

当日のパーティー会場は、うっとりするような素敵なドレスを着こなす女性たちや、ビシッとスーツで決め込んだ男性たちで大盛り上がり!

まぁ、はっきり言ってそんな中に着物で乗り込んで行ったのは私だけ。

みんな「初めて本物の着物を見た!」と大喜びしてくれました。

ただ、着物には難点が一つ

アメリカ人は着物を着ている人の扱いを知りません

キャ~!素敵~!と友人がハグしてくれるのは良いけれど、帯までギュ~ッ!

写真を撮るときも、帯の上から腰に手を回してくるではありませんか!

混雑した場所ですれ違おうもんなら、もう大変。

バシバシ彼らの腕やら背中が帯に当たって来ます。

ちょっとぉ~!!!帯が歪む~!帯がつぶれる~!!

もっと丁重に扱ってよ~っ!!

そして、はっとした私

日本では、帯をバシバシ人につぶされる心配なんてしたことない!!

日本人の挨拶はお辞儀。

その上、普段から一歩下がった距離感で人と接するので、帯がつぶされるなんて心配しなくて良いんです。

着てみて初めて、着物では情けないくらい西洋文化の身体表現に付いて行けないことが分かりました。

華やかなパーティーに参加し、改めて日本人は古来からハグ文化から遠いところにいたんだな~と実感させられた私です。