移民から見えてくるアメリカ社会 ~床屋さん編~

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主人の行く床屋さん

主人の散髪に付いて行って来ました。

主人が行く床屋さんは、ワシントンDCの法律事務所が集まるビルの中。

床屋さんの横には、忙しくて奥さんのプレゼントを買いにいけない弁護士のためなのか、宝石屋さんがあったりもします。

他の床屋さんと違って、客層もエリート風。

でも、お店は全然おしゃれではなく、普通の床屋。仕事中のお客さんが短時間で散発しに来る感じ。

主人の担当者は、プエルトリコ人のおじいさん。

手震えてへんかいな~、大丈夫かいな~とも思いましたが、とっても丁寧にして下さり、仕上がりには大満足。

プエルトリコという国

移民の多いアメリカ。

床屋さんのようなブルーワーカー的な職業には、大抵英語があまり話せない(スペイン語が母国語)中南米系の人たちが従事しています。

ちなみにプエルトリコは、カリブ海北東に位置する島で、アメリカの「自治的・未編入領域」という場所なんだとか。

国旗(?)も星条旗を思い起こさせます。

この「自治的・未編入領域」というのは、アメリカ合衆国には管理されているけれど、どの州にも属さない領域のことを指すそうです。

日本人に馴染みの深い、グアムもその内の一つ。

国籍・パスポートはアメリカ

グアム同様、プエルトリコにもアメリカ軍が駐屯し、貨幣もドル。

でも、アメリカ大統領選の「参選権」や「投票権」は持たない(アメリカは、選挙が「州ベース」のため)、という宙ぶらりんの状態。

誰と話しても、学ぶことがある

ちなみに今回出会ったプエルトリコ人のおじさんは、50年ほど前にアメリカ本土に来たそうな。

その後、プエルトリコで同級生だった女性と結婚し、ずっとアメリカで床屋として働いているんだとか。

そして、今は家族が全員アメリカ本土にいるため、プエルトリコに帰りたいとは思わないそう。

でも、プエルトリコのキレイな海と格別美味しいバナナはやっぱり懐かしいんだそうです。

プエルトリコ人の床屋さんに出会わなければ、こんな世界全く知る由もありませんでした。

プエルトリコ自体、とってもあやふやな存在のままだったはずです。

アメリカには移民が多い分、どんな人との出会いも世界を広げるな~としみじみ。

そして、「自治的・未編入領域」なんてのが存在しちゃうアメリカにも、改めて国としてのダイナミックさを感じずにはいられません。